わたしたちの仕事
わたしたちの
仕事について
共和産業株式会社は、鳥取県の境港、長崎県の松浦、長崎県の佐世保と、三つの港を拠点に活動する水産物総合商社です。私たちの業務は、魚の売買を通して、産地魚港と顧客をつなぐこと。天然の恵みに感謝し、海と共に生きる生産者と魚食文化を愛する消費者を結ぶ「鮮魚仲買」の仕事に、誇りをもって取り組んでいます。
流通卸売
巻き網のアジ、サバを中心に
関西・首都圏へ出荷
海の資源環境に配慮しながら、網船と付属船から成る船団を形成して魚の群れを囲い込み、網に入った魚をすくって漁獲する「巻き網漁」。日本有数の魚の水揚量を誇る境港では、この巻き網漁による水揚が全体の80%を占めています。巻き網では、一年を通しアジ、サバ、ブリ、初夏のマグロといった魚種が水揚げされています。また、長崎県の松浦港は、巻き網によるアジ、サバの漁獲量が全国トップクラス。同じく長崎県の佐世保港は、底曳網・刺し網漁などでタイ、イサキ、サバ、イワシなど、年間を通じて多種多様な鮮魚が水揚げされています。共和産業は、ここ境港、松浦、佐世保という産地漁港で朝獲れの鮮魚を買い付け、直接、取引先へ出荷しています。全国各地の卸売市場、地元や関西、首都圏の食品会社、量販店などに出荷しています。
飼料販売
ISO22000取得の自社工場で
高品質の冷凍魚を安定供給
水産物の需要が世界的に拡大する中、天然資源には限りがあることから、古くから行われてきたサーモン、ブリ、マグロなど養殖事業のニーズは、ますます高まっています。共和産業では、日本海沖で巻き網漁船が漁獲するアジ、サバ、イワシなどを自社工場で冷凍加工し、養殖魚の飼料用として販売しています。2014年、食品安全マネジメントシステムの国際規格「ISO22000」を取得し、末端から食の安心安全を意識しながら、高品質の冷凍魚製造に努めてきました。また、2016年には、地球温暖化防止への取り組みとして、工場内の凍結・保管庫の冷媒を、フロンから自然冷媒のアンモニアに交換しています。獲れたての鮮度そのままの共和産業の冷凍魚は、食用としても評価が高く、干物、冷凍食品、練り製品の原料として販売されるほか、アジア、アフリカ、欧米にも輸出されています。
外食卸売
“旬の味覚”を店の看板商品に
ニーズに合わせ鮮魚をお届け
境港、松浦、佐世保の港では、巻き網をはじめ、底曳き網、カニかご、刺し網、一本釣りなど、四季を通じて様々な漁法で漁獲された、多種多様な魚介類が水揚げされています。共和産業では、全国各地の和食店、レストラン、居酒屋、回転すしチェーンなど取引先飲食店様に向け、その時季においしい朝獲れの魚を入れ合わせた「鮮魚セット」を、毎日発送しています。魚の種類、数量など、お客様のニーズとご要望にとことん寄り添い、サカナのエキスパートが厳選して、旬の味覚を提供いたします。お店の看板メニュー創出に、ぜひお役立てください。
共和産業のことを
聞いてみた!
⽔産物総合商社として⿂を扱っているといっても、事業内容や仕事などイメージできないかも。
そこで、共和産業の現役社員たちが、素朴な疑問にお答えします。
少しでも私たちの会社に興味を持ってくれたらうれしいです。
事業の仕組み
地元ユーザーから海外まで
⽣産者と⾷卓をつなぎます
⽣産者(漁師)によって産地市場の港に集められた⿂は、荷受けの⼤卸業者によって競り・⼊札にかけられます。仲買⼈の共和産業は、その場で顧客が求める品質の⿂に狙いを定め、競り落としていきます。買い付けた鮮⿂は、中央卸売市場(豊洲)をはじめ全国の卸売市場に販売するほか、取引先の⼤⼿量販店、外⾷、⾷品加⼯会社などへ直接販売。また、⾃社⼯場で鮮⿂を冷凍加⼯し、国内・海外の⾷品会社、養殖業者に販売しています。
総務部 部長
長井 弘さん
(2016年4月入社)
- Q.
- どれだけの量の⿂を買付するの?
- A.
- 毎⽇の⽔揚や求める⿂によって変動しますが境港市場での買付・販売シェアは10%以上です
天候などに左右され、⿂の質も量も値段も⽇々変動する中で、良い⿂を瞬時に選別し、適正な値段で買うのが仲買の仕事。時には、情報分析をもとに、巻き網漁船が獲ってきた⿂を、船ごと買い付けることも少なくありません。境港市場での買付・販売シェアは10%以上です。
工場・設備
スピード感ある加⼯出荷体制
需要の⼤きい冷凍⿂製造も
⽔産物は鮮度が命。買い付けた⿂は、国際規格「ISO22000」取得の⾃社⼯場に運ばれます。選別して「鮮⿂」として販売するものは、スピーディーに出荷。また、加⼯⾷品原料や養殖⿂の飼料になる⿂は、鮮度が落ちないうちに1⽇140トンの凍結能⼒を持つ冷凍機へ。2019年には作業場を建て替え、⽣産機械の更新や新規導⼊を図るなど、安⼼安全な⾷品づくり、従業員の働きやすい環境整備に努めています。
第二鮮魚部 鮮魚第三課 課長
山根 亮平さん
(2015年4月入社)
- Q.
- どんな⿂種の出荷が多い?
- A.
- 巻き網のアジ、サバ、ブリ、初夏のマグロなど9⽉〜6⽉はカニかご漁のベニズワイガニも。
1年を通し、境港の⽔揚量は巻き網が80%を占めるので、アジ、サバ、ブリ、イワシなどは、季節を問わず多いですね。そのため、国内・海外の⾷品メーカーの加⼯原料や養殖⿂の飼料として需要が⾼い冷凍⿂も安定供給することができ、需要者の⽅から信頼されています。
- Q.
- ⼯場で働くのは社員だけですか?
- A.
- ⿂の仕分けを⾏う協⼒会社の作業員さんたち、ベトナム⼈技能実習⽣が共に働いています。
⼯場の⽣産管理を⾏う社員は30名ですが、⼤量の⿂の仕分け、選別など、協⼒会社の作業員さん約60名がアシストしてくれます。また、2021年には、初めてベトナムから技能実習⽣3名を受け⼊れました。さらに出荷を担う配送業者さんなど多くの事業者に⽀えられています。
職場環境
⽇々の業務を通して成⻑できる
⾃分の将来を描ける会社です
社内は上司と部下の距離が近く、⾵通しの良い社⾵が⾃慢です。⾃然が相⼿の仕事なので、⽇々状況は変わり、そのつどフレキシブルに対応することが求められますが、逆にマンネリ感に襲われることもありません。会社全体で次世代を育てる気⾵があふれ、若⼿社員にも責任ある仕事をどんどん任せてくれます。取引先、⿂市場職員、協⼒会社の⽅、配送業者さんなどとふれあう機会が多く、⾃分の視野が広がります。
第一鮮魚部 鮮魚第二課
橋本 由那さん
(2022年4月入社)
- Q.
- みなさんが思う⼊社の志望動機は?
- A.
- ニッスイグループという安定性も魅⼒だと感じます。私の場合は、⿂が好きで⾃分で売ってみたかったからです。
営業の仕事は、市場の競りに参加して⾃分で鮮⿂を仕⼊れ、担当する地域密着型スーパー、居酒屋や回転すしチェーンに販売します。お客様の要望に沿って、⾃分が買い付けた⿂が店頭に並ぶのを⾒るとうれしくなりますね。企業基盤がしっかりした会社なので安⼼して働けます。
- Q.
- ⿂に詳しくないと社員になれない?
- A.
- ⿂の知識は⼊社してから学べば問題ありません。研修・資格取得制度などで社員の成⻑を助けます。
先輩たちは、⽔産系の学校出⾝者よりも⼯業系や⽂系学部、普通科⾼校卒業者など様々です。⼊社後3カ⽉はОJTで、鮮⿂の買付、出荷作業、冷凍加⼯作業などを持ち回りで研修します。また、⼯場勤務に必要なフォークリフト技能、⾼圧ガス製造保安者などの資格取得も会社が⽀援しています。